みんなにきっちり伝わるゆる〜いチケット管理

エンジニアの皆さん、日々お疲れ様です。

GMOアドマーケティングのA.Tです。

今日は技術的なことではなく、チケット管理システムを活用したタスクマネジメントについて書いてみようと思います。リーダー1年生が対象です。

進捗ミーティングの憂鬱

皆さんは日々技術的な難問と格闘していると思いますが、
それと同時にもう一つ、頭の痛い問題があるのではないでしょうか。

そう、それは上司への報告ミーティング。
毎週(時には毎日)作業をブロックされて、毎回毎回同じような説明するのってすごく嫌ですよね。

ソフトウェアの世界では、建築物などリアルなものと違って進行状況を目で見ることができません。
上司を黙らせる安心させるためには、プロジェクトの進行状況を可視化することが大事であり、そのためのツールがチケット管理システムです。

ちょうどいい管理の方法とは?

しかし、闇雲に細かい管理をしてもそれは「管理のための管理」となってしまい、事業(成果)にコミットした状態とは言えません。細かく管理すると、メンバーとマネジメントともに負担が大きくなり、そのうち最新化が追いつかなくなります。
かといって管理を荒くしすぎると、ギリギリまでプロジェクトの問題を検知できなくなります。

そこで、変化が大きく小規模案件の多いいわゆるWeb系の企業においては、案件の開発スタートまではバックログで案件を積んでおき、開発着手後はウォータフォールで管理するのが良いように思えます。

スクラムとウォータフォールのいいとこ取り

企画段階では、案件の内容が不確定すぎて正確な工数見積もりは不可能です。
優先順位もコロコロ変わるため、スケジュールを都度組み替えるのは負担が大きいです。
企画ミーティング中にチケット単位で並び替えて、優先順位の認識ずれがないようにしましょう。
使うのは、バックログやカンバンです。

対して、Goサインが出て開発が始まると、ある程度の工数見積もりができるようになります。
ほとんどの開発タスクは、設計、開発、テストで分類することができるので、そのフェーズで分割してスケジューリングしましょう。
ガントチャートを使って、着手日完了日、担当者を皆の目の前で合わせます。

どのツールでも肝心なのは、「みんなの目の前で見せながら更新する」ことです。
目で見たビジュアルは、人の印象に残りやすいし、誤解も少ないです。

チケット管理システムの比較

さて、こうしてスクラムとウォータフォールのいいとこ取りして管理をしてくのですが、良いツールって何でしょうね。ちょっと比較してみました。(プラグインが必要な場合は、プラグイン名を記載しています)

Backlog Redmine JIRA Trello
チケットの親子階層 1階層まで 複数階層 複数階層 なし
バックログ表示 あり あり あり なし
 マウスでの並び替え なし なし あり  –
 グルーピング表示 あり あり あり  –
カンバン表示 なし Redmine agile あり あり
 マウスでの並び替え  – あり あり あり
   スイムレーンの表示  – あり あり あり
ガントチャート表示 あり Easy Gantt Gantt Cloud なし
 マウスで移動 なし あり あり  –
Git連携 あり あり あり あり
Jenkins連携 あり あり あり Zaipier
Slack連携 あり Slack chat plugin あり あり
料金(月額)
*クラウド版のみ
2,000円 ~ 50,000円 8,000円 ~13,000円 $10 ~ $0 ~ $20.83

(2017/11時点。最新の情報は製品サイトでご確認ください)

結局のところコストとのバランス

JIRAは圧倒的にできることが多いですが、ユーザが増えるほどコストがかさむ傾向にあります。(詳細は見積もりが必要)

反面Trelloは機能はシンプルですが、無料で始めることができる手軽さが魅力といえます。

自分のプロジェクトの規模、メンバーの習熟度、説明量の多さなど様々な観点から必要な機能を絞って導入することが大事といえます。