環境構築から始める無償の量子コンピューティング@その3

投稿者: | 2019年7月8日

GMOアドマーケティング(株)のK.Aです。

過去の記事は下記URLを参照して下さい

■ 環境構築から始める無償の量子コンピューティング

■ 環境構築から始める無償の量子コンピューティング@その2

多くの日本人は大型連休を堪能しているGWの最中に、破壊的な変更を含んだ バージョン0.6 がリリースされました。と、リリースから1ヶ月も遅れてブログを寄稿しようとした5月31日に、なんと0.7がリリースされてました。

■ Microsoft Quantum Development Kit Release Notes
https://docs.microsoft.com/en-us/quantum/relnotes/?view=qsharp-preview

詳しいアップデート内容はこちら

■ Version 0.7 (PackageReference 0.7.1905.3109)
https://docs.microsoft.com/en-us/quantum/relnotes/?view=qsharp-preview#migrating-to-the-newest-packages

主な変更点は以下、3点
1.新しい構文(syntax) の追加
2.標準ライブラリの更新
3.新しいライブラリ追加

■ Version 0.6.1905
https://docs.microsoft.com/en-us/quantum/relnotes/?view=qsharp-preview#migrating-existing-projects-to-061905

主な変更点は以下、4点
1.以前から進んでいたPythonとの連携が更に進む
2.複数の構文(syntax) が追加され仕様が変更
3.標準ライブラリが大幅に変更
4.サンプルも追加・更新

1月末にバージョン0.4 がリリースされその後、2月、3月、4月にはバージョン0.5 がリリースされたばかり。
そしてこの5月には0.6と0.7のアップデートで、この大きな変更が加えられました。
活発に活動されるのは良いことですが、ユーザーは少し戸惑ってしまうかもしれません。

尚、過去の記事で紹介した 「Visual Studio Community 2017」ですが、現在は「Visual Studio Community 2019」が最新となり、過去の記事で紹介した構築手順との差異は殆どなく、インタフェース(画面の見た目)や追加されるコンポーネントなどが変更になりました。

リポジトリは今までと同じですので「チーム エクスプローラー」を使用して「複製」するか、既存のローカルリポジトリを「同期」する事で最新になります。

Microsoft Quantum Development Kit Samples

Microsoft Quantum Development Kit については「QsharpVSIX.vsix」実行することで「Visual Studio Community 2019」対応のバージョン0.6 をインストール可能となっています。
足りないコンポーネントがあれば、画面に何が足りないか表示され、その場でインストールが可能ですので、追加しましょう。

サンプルの実行方法も同じです。

「ソリューション エクスプローラー」(フォルダービューではなくプロジェクトビュー)で表示している時に「Samples > 0. Introduction > TeleportationSample」を選択し右クリック。

表示されたコンテキストメニューから「デバッグ > 新しいインスタンスを開始」をクリック。
これで量子テレポーテーションをシミュレートしたサンプルを実行し始めます。

※ アプリケーション名(アセンブリ名)の右横に「(非互換)」と表示されている場合は「プロジェクトの再読み込み」を実行することで、表示が消えて実行可能な状態になります。

問題なく実行できれば、新しい環境での構築完了です。