GCP初心者がGoogle Analytics API叩いてみた

はじめに

GMOアドマーケティングのあおんたです。

今回は、ほぼオンプレシステムを担当していたエンジニアが、Google Analytics APIを叩くまでの手順を紹介します。

Google Analytics APIを叩いて、自分の管理下にあるGAタグが埋め込まれたサイトのセッション数を取得したりできます。

手順

ほぼ、公式ドキュメントの手順通り実施します。

ただ、Googleの公式ドキュメントって、直訳調というか、なんか日本語が不自然でいまいち何が言いたいかわからなかったりしますよね…。

というわけで、公式ドキュメント読んでもいまいちわかりづらかったところを補足しながら書こうと思います。

サービスアカウント作成

「サービスアカウント」とは、GCPのあるサービスにアクセスするためのアカウントです。

サービスの利用権限を個人アカウントごとに設定しなくても、ある目的のためにサービスアカウントを作成しておけば、属人化することなくサービスへのアクセス権限を保証することができます。

「サービスアカウント」ページから、サービスアカウントを作成します。

赤枠の「CREATE SERVICE ACCOUNT」から作成します。

その際は、わかりやすい名前と、きちんと目的を記載した説明を書きましょう。

鍵ファイルがjson形式ダウンロードされるので、無くさずに保管してください。

 

運用のコツ

サービスアカウント作成の際は、プロジェクトを作成してもいいか、サービスアカウントの管理ポリシーに準拠しているか、必ずインフラチームや管理チームに確認しましょう。また、サービスアカウントが濫用されることがないように、きちんと説明に目的を記載しておきましょう。

Google Analyticsにサービスアカウントを登録

サービスアカウントを作成すると、サービスアカウントのメールアドレスが払い出されます。

一昔前の運用では、サーバログイン用にチーム共有のメールアドレスを作成したりしましたが、それに近いイメージですね。

管理対象のGoogle Analytics画面から、左下の歯車アイコンで管理画面に入ります。

そして「ユーザ管理者」をクリックし、サービスアカウントのメールアドレスをユーザとして追加します。

権限は、「表示と分析」でOKです。

ここで、公式サイトにあるサンプルコードを見てみましょう。

サンプルファイルの配置

ここで公式のサンプルファイルを適当な名前でローカルフォルダに配置します。(PHP実行環境があることが前提です)

APIクライアントのインストール

置いたファイルと同じパスでcomposerを使ってAPIクライアントをインストールします。

鍵ファイルパスとViewIDの設定

ソースコード中の21行目:

を前の手順でダウンロードした鍵ファイル名に変更します。

ソースコード中の42行目:

を取得対象のGoogle Analytics ダッシュボードのVIEW IDに書き換えます。

対象は Account Explorer にて確認できます。「Showing view selected above」欄に view id が表示されているので、その値に書き換えてください。

いよいよ実行

実行した結果、指定されたビューの過去 7 日間のセッション数が出力されれば成功です。

お疲れ様でした。