他社様の企業理念を分析してみた話

この記事は GMOアドマーケティング Advent Calendar 2019  9日目 の記事です。

はじめに

GMOアドマーケティングのA.Y.です。

唐突ですが、私たちGMOアドマーケティングの開発部では、組織として目指すべきエンジニア像のブラッシュアップを有志で進めています。

それに当たって、競合他社の企業理念を調査したので共有します。

分析に当たってまず分類

私が普段気になっている企業さん達を、二つの軸でプロットしてみます。

私が以前の転職活動で気にしたのは、以下の二つでした。

  • 企業の設立年数
  • 企業の従業員数

こちらの軸を使うと、だいたいこのような分類ができるかと思います。

  1. 新しい会社で人数が少ない会社は、スタートアップ。
  2. 新しい会社で人数が多い会社は、急成長スタートアップ。
  3. 古い企業で人数が少ない会社は、中規模企業。
  4. 古い企業で人数が多い会社は、大企業。

私が転職活動をしている際は、この分類でだいたいの企業カルチャーが分類できたような気がするのですが、果たしてどうでしょうか。

各企業が掲げる企業理念を分析してみます。私個人の意見ですのでご参考までにどうぞ。

グラフにプロットしてみる

コーポレートサイトやGoogle検索でヒットする公知情報をもとに企業の継続年数と、従業員数をプロットしてみます。

(従業員数はあまりに差が大きいため対数表示にしてあります。円の大きさが従業員数を表します)

上記の分類に概算値で当てはめると、下記のようになります。

  1. スタートアップ(設立5年、従業員100名)… SmartHR
  2. 急成長スタートアップ(設立5年、従業員1000名)… メルカリ
  3. 中規模企業(設立15年〜、従業員500名)… GMOペパボ、Voyage
  4. 大企業(設立15年〜、従業員10,000名)… Yahoo!、楽天(連結)
  5. 超巨大企業(設立15年〜、従業員1,000,000名)… Amazon(連結)

それぞれの特徴を見てみましょう。

1. スタートアップ(SmartHR)

https://smarthr.co.jp/vision/

Mission

社会の非合理を、ハックする。

Value

自律駆動
早いほうがカッコイイ
最善のプラン C を見つける
一語一句に手間ひまかける
ワイルドサイドを歩こう
人が欲しいと思うものをつくろう

(当ブログ掲載時現在)

考察

SmartHRは、人事系クラウドサービスで急成長を遂げているスタートアップ企業です。大胆に、スピード感を持って仕事を進めよ、というメッセージとともに、「最善のプランCを見つける」という改善系のスローガンが入っているのが特徴です。

顧客企業の業務フローも尊重しつつ、改善する。かつベンチャーらしいスピード感も両立する。

そんなメッセージが伺えます。

2. 急成長スタートアップ(メルカリ)

https://about.mercari.com/about/#mission

Mission

新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る

Value

Go Bold 大胆にやろう

All for One 全ては成功のために

Be a Pro プロフェッショナルであれ

(当ブログ掲載時現在)

考察

メルカリは、言わずと知れたフリマサービスを展開する会社ですが、

決済系サービスを展開したり、海外進出したり、拡大志向の大規模スタートアップです。

販売するサービスに縛られず、とにかく大胆に、スピード感よく。

大きい企業ですが、攻めの姿勢がうかがえる企業理念です。

3. 中規模企業

3-1. GMOペパボ

https://pepabo.com/company/vision/

Mission

もっとおもしろくできる

Value

インターネットで可能性をつなげる、ひろげる

(当ブログ掲載時現在)

考察

GMOペパボは、レンタルサーバ事業を始めとし、ハンドメイドマーケット事業など幅広く展開する企業です。

設立15年ながら、従業員数500名程度を保っており、「とにかく同じ遊び心を持った仲間でやっていきたい」という雰囲気が感じられます。

企業アイコンもかわいいですよね。

3-2. Voyage

https://voyagegroup.com/company/philosophy/

Mission

360°スゴイ

Value

挑戦し続ける。
自ら考え、自ら動く。
本質を追い求める。
圧倒的スピード。
仲間と事を成す。
すべてに楽しさを。
真っ直ぐに、誠実に。
夢と志、そして情熱。

(当ブログ掲載時現在)

考察

広告やポイントメディア企業で業界では知らない者はいない会社さんです。

強いリーダーシップとチームワーク、スピード感でアツく事業を進めていこうぜ!という熱量が伝わってきます。

同じ中規模企業でも、かなり企業カルチャーが違うのがわかりますね。

意図的に少数精鋭型の企業運営をしているのか、事業規模を拡大したいがその過渡期なのか、そのあたりの違いもあるのかもしれません。

4. 大企業

4-1. Yahoo!Japan

https://about.yahoo.co.jp/info/mission/

Mission

UPDATE JAPAN

Value

世界で一番、便利な国へ。

(当ブログ掲載時現在)

考察

大企業ながら大変シンプルです。

特徴的なのが、「日本」というスコープを切っている事です。Yahoo 本体との棲み分けを意識しているのでしょうか。

また、「Update」「便利に」ということから、既存サービス・仕組みの改善に主軸を置いた、「改善型」のスローガンと言えます。

4-2. 楽天

https://corp.rakuten.co.jp/about/philosophy/principle/

Mission

楽天主義

Value

楽天グループ企業倫理憲章
ブランドコンセプト
成功のコンセプト

(当ブログ掲載時現在)

考察

非常に多岐にわたる理念が提示されています。

市場事業として、出店者に向けた遵守すべきルールと、社員に向けたタフな理念、そして協調性の維持が提示されています。

5. 超巨大企業(Amazon)

https://www.amazon.jobs/jp/prin企業理念ples

Mission

Customer Success

Value

Customer Obsession
Ownership
Invent and Simplify
Are Right, A Lot
Learn and Be Curious
Hire and Develop The Best
Insist on the Highest Standards
Think Big
Bias for Action
Frugality
Earn Trust
Dive Deep
Have Backbone; Disagree and Commit
Deliver Results

(当ブログ掲載時現在)

考察

とにかく徹底した成果主義とリーダシップ。顧客にとっての成果を上げるためには、非難を恐れず反対意見を述べるべし、と強めのメッセージが伝わります。

ここでこれまでの企業との大きな違いは、「チームでやろう」など、協調型のスローガンが含まれていないことです。

「改善」要素も、「Invent and Simplify」というように、「創出しシンプルにせよ」など、どのように行動すべきか、具体的に強く規定しています。

強いトップダウン型、かつ徹底した成果主義の組織であることが伺えます。

まとめ

今回考察して面白かったのが、企業規模に関わらず、企業理念は2種類に分けられることです。

GMOぺバボやYahoo!Japanのように、ビジョンのみを提示する会社と、

社員に対して「こうであるべき」という規律を提示する楽天やAmazonのような会社です。

私たち自身、どのような会社を目指すか模索しているところですが、どちらに寄ったものが出来上がるでしょうか。楽しみです。

皆さんも、自分の会社にスローガンをつけるとしたらどのようなものか、考えて話し合ってみると、自分たちがやりたかったこと、この先目指すこと、が皆で共有できていいかもしれません。

以上です。

 

明日は、syamas10さんによる「pandasで外部データベースのデータを取得する」です。

引き続き、GMOアドマーケティング Advent Calendar 2019 をお楽しみください!

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