スクリプトを書いたりRPAを使わずにテキスト整形

GMO NIKKOのS.Tです。
今回は技術的な内容ではないですが、
コーディングをしていると似たようなテキスト整形を何度も行うのでテキストエディターを使用して自動化する機会が結構あるので紹介します。
 

矩形(くけい)選択

ちょっと凝ったエディターなら大体ある機能ですが、私はサクラエディタを使用しています。
 
サクラエディタ
 
通常は複数行テキストを選択して削除すると行が上へ詰められますが、Altキーを押しながらマウスドラッグすると四角形の選択範囲が表示され、それを削除すると列が左へ詰められます。
キャプチャ画像はよくあるCSVですが、4列目と5列目を矩形選択を使用して入れ替えています。
ショートカットキーで切り取り・貼り付けを行っていますが途中からマウス入力で直接移動しています。
最後に元に戻していますが直接移動で貼り付けは省略できるので1ステップ動作が減っています。
ただひとつ欠点があって矩形選択できないといけないんです。
つまり対象範囲の列が揃っている必要があるので、揃っていない場合は次の方法で整形します。
 

キーマクロ

もう少し複雑なデータで試してみます。
JSONファイルのpost_viewという項目とその値を入れ替えてみます。
矩形選択が使えないデータはキーマクロを使います。
キャプチャ画像を見ていただきたいのですが、下準備として「”post_view”」を検索したのでそのテキストが黄色くなっているのがわかります。
まずツールメニューでキーマクロの記録開始を選択してサクラエディタの機能でキー入力を記憶させます。
F3キーで検索文字列までカーソルを移動
←キーで選択状態を解除
→キーでpost_viewの先頭へカーソルを移動
Ctrl+Shift+→キーでpost_viewを選択
Ctrl+Xキーでクリップボードに切り取りコピー
→キー2回で入れ替え位置にカーソルを移動
Ctrl+Vキーでクリップボードから貼り付け
Ctrl+Shift+→キーで入れ替え対象を選択
Ctrl+Xキーでクリップボードに切り取りコピー
Homeキーで行頭(「”」の左)へカーソルを移動
→キーで貼り付けたい位置へカーソルを移動
Ctrl+Vキーでクリップボードから貼り付け
ここまで終了したらツールメニューのキーマクロの記録終了を選択して記録を終了します。
要は下記の順番に自動でキー入力させるだけです。
キャプチャ画像はツールメニューのキーマクロの実行を選択していますが、
途中からShift+Ctrl+Lで実行しています。(普通はこちらを使うと思います)
キーマクロなのでショートカットキーで実行できる必要がありますが、
そのショートカットキーは登録可能なのでほとんどの処理が自動化できると思います。
 

まとめ

以上のようにコーディングでよく使う例でしたが
RPAを使うまでもないけどちょっとしたテキスト整形に使えますので応用次第でかなり有効活用できます。
特に技術も必要なくツールの使い方を覚えるだけなので誰でも簡単に利用できて
単純な入力作業の工数削減になりますので覚えておいて損はないと思います。