PHPエンジニアによるProfessional Cloud Architect合格体験記

はじめに

こんにちは。GMOアドマーケティングのA.Y.です。

Professional Cloud ArchitectというGoogle Cloud 認定資格に合格しましたので、合格までの道のりを記載します。

筆者のスペック

  • 新卒でコンサル系SIerに入社。最初の5年は金融系の自社製Javaフレームワーク、その上に載るwebアプリの保守開発。50行変えるために毎回1.5時間かけて顧客拠点と往復し、テストはスクショをExcel方眼紙に貼る日々
  • web系の顧客のアサインが多くなり、PMOにPHPプログラミングにブリッジエンジニアと色々対応
  • web業界めっちゃエンジニアいいやん!と気付き、現職に転職
  • そういう感じなので、インフラ方面の知識はそれほどありませんでした

なぜ受験したのか

私が担当している「めるも」という媒体事業は、3名というスモールチームで保守開発をしています。

その中で2020年に Google Cloud Platform(GCP)へのマイグレーションを実施したのですが、スモールチームにもかかわらずインフラ担当と共通の言語で会話することができず、DevOpsどころか担当者間での協業がうまくできませんでした。

アプリケーション担当として、またチームを預かるマネージャとして問題意識を感じ、受験してみることにしました。

合格への道のり

まず弊社の場合、会社がGoogleさんと契約をしており、Google Cloud 主催の招待制トレーニングである Google Cloud Innovators Gym( G.I.G. ) を自費負担ゼロで受けることができました。

詳細はClassi様のブログに詳細かつ正確に記載がありましたので引用させていただきます。

Courseraというオンライントレーニングを受けるのですが、普通にやると2ヶ月弱かかります。後回しにせず計画的にやりましょう。長く時間をかけてやった方が、理解や定着度が高まると思います。

私の場合3週間でまとめてやったので、かなり詰め込みになり、しんどかったですし、理解も表面的に終わってしまい、もったいなかったなー、と思います。

使用した教材

Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド

(リンク先は出版元ページとなります)

GCPサービスの全体感がまず掴めるので、Courseraを始めた直後に一読しておくのがおすすめです。

もちろん詳細はまだまだ足りないのですが、よーく見ると書いてあったりして、良本です。マーカーを引きながら試験直前まで本がボロボロになるまで読み込みました。

1度目に大事だと思ったところは黄色いマーカー、2度目に読んで大事だと思ったところは赤いマーカーを引き、繰り返し読みました。

Udemy

このオンライン模擬試験は、理解が甘いところを詰めるのに役に立ちました。Coursera受け終わった後に2週間ほどかけて全問正解するように持って行きました。

合格に大事なこと

Googleの中の人になったつもりで考える

色々言われていますが、合格に大事なことは「Googleの中の人になったつもりで考える」です。

実務において、まっさらからGCPのマネージドサービスを利用して大規模なシステムを組むことはまずありません。

経営者視点で考えてみると、儲かるかわからないシステムのために、予算をかけて最初から大きなアーキテクチャを組むことは経済的合理性がないからです。

よって、既存のモノリスなサービスにいかにGCPのサービスを結合していくか、というのが大事な観点になってきます。

Googleの中の人も、そのようにして既存の巨大システムに採用してもらうことで、一気に利用シェアを伸ばすことができますし、安定した収益が見込めます。

そのように考えると、模擬試験の中で、やたら「既存のID認証システムに繋ぎ込む方法」、「既存のネットワークとVPNでつないでGCPのVPCネットワークと共存させる方法」、「既存のDBとCloud SQLのレプリーケーション」といった範囲が出題される理由がわかるはずです。

オンライン試験の予約時刻を間違えない←

筆者の場合、5:00 で予約しました。

それが 午前5時だと気づかずにね・・・。

オンライン試験ですと、受験に使用するPCの利用要件が厳しかったり、部屋の中や机の上に不要なものがないかチェックされたり色々とハードルが高いので、個人的にはオンサイト試験をお勧めします。

以上です。Be Googley!