Four Keys導入で感じた良かった事と課題

この記事は GMOアドマーケティング Advent Calendar 2023 6日目の記事です。

こんにちは。GMOアドマーケティングのH.Tと申します。
今回のブログでは、Four Keys導入で感じた良かった事や課題を紹介したいと思います。

導入してよかったこと

  1. プルリクを細かくすることを意識するようになった。
    これまで我々は大きな機能追加や修正を一つのプルリクで行っていましたが、Four Keysの導入により、細かい変更点ごとにプルリクを出すことを意識するようになりました。その結果、レビューの負荷が減少しました。
  2. レビュー参加意識が高まった。
    チームメンバー全員がレビュープロセスに参加することの重要性を再認識。これにより、コードの品質向上や知識の共有が効率的に行えるようになりました。


課題

  1. Four keysの指標だけではアウトプットの真の価値がわからない。
    Four Keysの指標には多くのメリットがありますが、それだけではアウトプットの真の価値を完全には把握できないと感じました。
  2. 数値を追いかける形になる。
    指標を追いかけるあまり、真の目的を見失うことがあると感じました。
  3. デプロイまでの時間が長かったとして、何が原因かわからない。
    Four Keysの指標を元にした分析では、デプロイまでの時間が長引いた原因を特定するのが難しい場面がありました。
  4. ソースコードの変更を伴わないタスクはFour Keysの計測から除外される。
    Four Keysの指標はソースコードの変更を伴うタスクを中心に計測されるため、ソースコードの変更(調査や設計など)を伴わないタスクが計測から除外されるという課題を感じました。

課題に対する対策

  1. Four Keysの指標と他の評価軸を組み合わせる。
    アウトプットの真の価値を把握するために、Four Keysの指標だけでなく、ユーザーのフィードバックや実際の利用状況など、他の評価軸と組み合わせることを検討しています。
  2. 目的と手段を明確に分ける。
    数値を追いかけるあまり、プルリクの不必要な細分化やリードタイムのごまかしという副作用が生じることが考えられます。この問題を解決するために、定期的なチームの振り返りを通じて、目指すべきゴールを再確認する取り組みを強化します。
  3. デプロイプロセスの詳細なログ取得と分析。
    デプロイまでの時間が長引いた原因を特定するため、デプロイプロセスの各ステップにおける詳細なログを取得し、それを基に原因分析を行うことを検討しています。
  4. ソースコードの変更を伴わないタスクの評価方法の見直し。
    ソースコードの変更を伴わないタスクもプロジェクトの一部として重要であるため、それらのタスクを適切に評価・計測する新しい方法や指標の導入を検討しています。

以上が、チームでのFour Keys導入の経験と課題、対策の概要となります。Four Keysの導入を考えている方々の参考になれば幸いです。

明日はM.Hさんによる「Terraformを使ってGCPサービスからのslack通知環境を整える」です。

引き続き、GMOアドマーケティング Advent Calendar 2023 をお楽しみください!

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