元AWSエンジニアがGoogle Cloud Professional Cloud Architectを取得した話

こんにちは、GMOアドマーケティング インフラ開発部のhakumaiです。

前回の記事「PostgreSQLのメモリアーキテクチャを知る」を読んでいただいた方々、ありがとうございます。

こんにちは、GMOアドマーケティング インフラ開発部のhakumaiです。前回の記事「AWSエンジニアがGCPメインの会社に転職してみた」を読んでいただいた方々、ありがとうございます。 今回は2回目の投稿になります。前回と同様に、「AWSエンジニアから見たGCP」のような記事を書こうと思っていましたが、最近業務で触れたPostgreSQLのメモリ周りの話があまりにも濃かったので、今回はPostgreSQLのメモリアーキテクチャを題材にお話しいたします。(「AWSエンジニアから見たGCP」の続編は次回以降改めて執筆いたします。) hakumai...

先日、Google Cloud のProfessional Cloud Architect(以下PCA)を取得する機会があったので

今回はその合格までの道のりについてお話しいたします。

きっかけ

きっかけとなったのは、Google Cloudが主催している特別トレーニング「G.I.G.」に参加する機会が巡ってきたことです。

GMOアドマーケティングに入社して約1年が経つとともにGCPの業務経験も1年経ち、

「ひとまずはGCPには慣れてきたしプロダクトを運用する上で最低限触れてはいる」という状態から

「インフラエンジニアとしてGCPを使ってプロダクトの最適なインフラアーキテクチャを設計し構築できるようになりたい、そのためにベストプラクティスを学びたい」

と思ったのがG.I.G.に参加を決めた理由でした。

hakumaiのスペック

G.I.G.参加時の私のスペックは以下になります。

  • インフラ業務経験:約3年(AWS:2年(前職)、GCP:1年(現職))
  • AWSについては業務で新規プロダクトのインフラアーキテクチャの設計/構築をメインで担当した経験あり。
  • AWS SAA取得済み

強みとしては、AWSベースですが新規プロダクトのインフラアーキテクチャの設計から構築・運用までを

メインで担当したことで、クラウドインフラの設計・構築の基本は習得していたことです。

しかし、現職でGCPを触ることになり「AWSはこうだったけどGCPはなんでこうではないのか?」と比較し考えることが多く、

GCPの思想部分については理解度があまりありませんでした。

G.I.G.について

G.I.G.とは、Google Cloud主催の招待制特別トレーニングプログラムで、

Google Cloud Platformのスキルを習得しGCPの活用を推進していく人材とそのコミュニティの醸成が目的のプログラムです。

G.I.G.では、主に以下を無償で提供していただきました。

  • Google Cloudのカスタマーエンジニアの方々によるセッション(ハンズオン含む)
  • Courseraの自主学習用コースの提供
  • Google Cloud 認定資格取得の支援
  • 限定グッズ、オンラインによる懇親会など

G.I.G.に参加した感想

各サービスのユースケースについてのセッション内容はもちろんですが、

Google Cloudのカスタマーエンジニアの方々から直接お話を聞くことができた、ということが非常に新鮮でした。

ただドキュメントや書籍などでインプットするよりも、

Google Cloudのカスタマーエンジニアの方々から各サービスへの思いが込められた言葉で直接インプットできたので、

「どういう思想でそうなったのか」「強みとしてるところはどこか」をより感じることができすごく良い機会になりました。

また、自主学習用に提供されたCourseraについても、GCPを丁寧に基本から学ぶことができる教材だったので、

私にとってPCAの合格には欠かせない教材になりました。

PCA取得のまでの道のり

勉強方法について

PCAに限らず、資格の勉強としてはいつも

「参考書などでインプット→模擬試験を2,3回解いて知識の植え付け」という流れで私は勉強しています。

PCAでも同様に以下のような流れで勉強しました。

  • Courseraを一周:丁寧にインプットをしていき、自分的に覚えにくい部分はExcelなどで比較表をつくるなどしてまとめる
  • Udemyで模擬試験2回分を購入(それぞれ2周実施):試験前日までに正答率80%~90%まで達するようにした
    【追記:2021年9月9日】Udemyのコースは利用できなくなりました。
  • 公式の模擬試験の受験(2周):試験前日までに正答率100%まで達するようにした

模擬試験を解く時は、1周目は「間違った問題 + 合っていたけど自信がなかった問題」の全ての選択肢についてしっかり解説を読み込み、

2周目は「どうしてその選択肢を選ぶのか」を頭の中で説明しながら選択する、という流れで解いていました。

また、試験前日は模擬試験は解かずに(すでに正答率90%ほどになっていたこともあり)、

時間があったら確認しようと思っていた資料やドキュメントも眺めていました。

苦戦したところ/AWSとの比較

クラウドインフラを使った設計構築のベストプラクティスについての知識は、

前職での経験で習得していたこともありほぼ詰まることはなかったのですが、

ストレージ系/データ分析系/ネットワークピアリング系の各サービスを覚えるのに苦戦しました。

Cloud Datastore/Firestoreや、Cloud Dataprep, Cloud Datalabなど、似た名前も多かったため混乱を防ぐべく、

この点に関してはサービス名とサービスの特徴,ユースケースをまとめた表を作成し情報を整理しました。

また、GKEとKubernetesについては、経験のあるAWS ECSの概念と比較し、概要は理解できるようにしていました。

その他各サービスについても「AWSでいう〇〇」というように頭の中で変換しつつ

自身が理解しやすいようにしてインプットをしていました。

試験の受験と当日

受験方法としては、指定のテストセンターでの受験のほか、

近頃の情勢もあってかオンラインでの受験も可能になっていました。

オンラインでの受験は経験がなく、

試験直前に慣れないことで神経をすり減らすのも自身のメンタル的によくないと思ったので、

私は他の資格で何回かお世話になっている馴染みのテストセンターで受験することにしました。

当日は予約した時間の30分前にテストセンターへ行き、余裕を持って行動しました。

試験合格後

回答を送信した直後の画面で、合否が画面に表示されました。

2日後ぐらいにGoogle Cloudから正式な合格メールが届きました。

併せて、合格者限定グッズがもらえるクーポンコードもメールに付いていました。

また、G.I.G.の修了式では、無事修了認定をいただいたとして名前を発表していただきました。

おわりに

長くなってしまいましたが、G.I.G.の参加記録とPCA合格体験記について紹介しました。

PCAを取得できたことはもちろん嬉しかったですが、G.I.G.を通してGCPの強みや特徴, 思想を以前よりもより理解した上で、

「他のクラウドではなく弊社にはGCPがマッチしている」と自信を持ってプロダクトのインフラアーキテクチャについて考えられるようになったことも

この経験を通して得ることができたのでよかったです。

PCAは無事取得できましたが、まだまだ詳細を知らないサービスもあるので、

引き続き勉強は続けていこうと思っています。