Selenium+PythonでiPhoneのSafariを操作する

GMOアドマーケティングのT.Oです。 今回はMacからSeleniumとpythonプログラムを利用してiPhone実機のSafariを操作してみます。

0.Seleniumの説明

Seleniumは、WebアプリケーションをWebブラウザで表示したときに正常に表示されるか、ある操作をしたときに想定通りの画面に遷移するかなどユーザーインターフェイスのテストを自動化するために開発されたツールです。
現在ではテストに使われるだけでなく、タスクの自動化やWebサイトのクローリングなど様々な用途で利用されています。
SeleniumがWebブラウザを操作するために開発したのが、プログラム上からWebブラウザを操作するためのライブラリWebDriverです。 現在ではWebDriverは標準技術としてW3Cに取り入れられており、主要なブラウザのベンダーがWebブラウザの標準機能としてWebDriverを実装しています。

1.Mac側の設定

前提: MacにPython3がインストールされていること。
以下のようにpipコマンドを実行して、Seleniumをインストールします。

2.iPhone側の設定

2.1.iPhoneとMacを接続する

ライトニングUSBケーブルを利用してiPhoneをMacに接続します。
→「このコンピュータを信頼しますか?」画面が表示されるので「信頼」を選択します。    

 

2.2.設定アプリでSafariの「リモートオートメーション」をオンにする

iOSのSafariの場合、設定アプリで「リモートオートメーション」をオンにすると、WebDriverを利用してSafariを操作することができます。設定アプリ→Safari→詳細→リモートオーメーションをオンに変更します。
 
 

3.Selenium用のpythonプログラムを作成する

以下のようなpythonプログラムを作成します。

4.Seleniumを実行する

作成したpythonプログラムを実行します。 以下はキャプチャした画像の例です。画像はプログラムで指定したMacのディレクトリ以下に保存されます。

 

5.まとめ

Seleniumを使ってiPhoneのSafariを操作する手順をご紹介しました。
今回の内容が皆さんのお役に立てれば幸いです。