エンジニア組織の生産性の可視化に向けて

はじめに

こんにちは、GMOアドマーケティング 開発本部 本部長のクリスです。
関東はすでに梅雨明けとなり、暑い日々が続いてますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

最近、開発本部の生産性を可視化しようと考えています。
まだ実施前ですが、なぜやろうかと思った背景などについて皆さんと共有していきたいと思います。

実施背景

マネージャーのミッションの一つとしては「チームの成果の最大化」があると思います。
成果の定義はさまざまですが、ベースはチームの生産性(アウトプットの量と質)だと考えています。
しかし、開発本部では生産性が定量化されてなくて、良いか、悪いか、客観的に見られてないと日々感じていました。

また、新型コロナの感染予防から始まった在宅勤務ですが、生産性に対してどう影響したか?仮に新型コロナが完全に収束したあとも、在宅勤務を継続すべきかといった議論をするとき、裏付けデータがないため、判断が難しいとも感じています。

この2つの例のように、
生産性を可視化することで、組織の状態が客観的に見られて、なにかをやろうとするとき、裏付けデータとして役立ちます。また、組織自体の振り返り・生産性向上、ステークホルダーへの説明にも活用できると考えています。

実施方法

まずは、Googleが提供しているFour Keys(オープンソース プロジェクト)を導入しようと考えています。

Four KeysはGoogle DevOps Research and Assessment(DORA)チームが実施した 6 年間の研究から確立されたソフトウェア開発チームのパフォーマンスを示す 4 つの指標となります。

  • デプロイの頻度 – 組織による正常な本番環境へのリリースの頻度
  • 変更のリードタイム – commit から本番環境稼働までの所要時間
  • 変更障害率 – デプロイが原因で本番環境で障害が発生する割合(%)
  • サービス復元時間 – 組織が本番環境での障害から回復するのにかかる時間
また、Google DevOpsではこの4つの指標を使ってチームのパフォーマンスを計測し、同業他社と比較するためのツールや、自社のレベルにあったパフォーマンス改善のアドバイスも提供してくれています。

弊社の開発環境はGithubとGCPを利用しているため、全体的に導入しやすいかなと思います。    

最後に

今回はエンジニア組織の生産性を可視化しようと思った背景などについてお話ししました。

Four Keysを活用して、生産性の可視化はもちろん、開発者体験の向上、生産性向上にも繋げていきたいと思います。  

目指すのはこんなイメージです。   




機会があればまたこのブログを通じて導入後の運用、効果などについて皆さんに共有できたらと思います。