GMOアドマーケティングのT.Nです。
Google Cloud 主催の G.I.G. プログラムに参加し、
Google Cloud Professional Cloud Architect 認定資格も取得したため、
プログラムの内容や感想を記事にしました。
G.I.G. について
G.I.G. は Google Cloud Innovators Gym の略で、
Google Cloud が主催する、 Google Cloud Platform のスキル習得のための招待制のプログラムです。
Google Cloud のエンジニアによるセッションが定期的に開催され、
期間中は Google Cloud が提供する Coursera のコースを全て受講することができます。
また、 Google Cloud 認定資格試験の受験の支援もあります。
セッションについて
3ヶ月にわたり、月に1回ハンズオンを含むセッションがありました。
セッションは Google Meet で開催されました。
受講者は150名くらいだったと思います。
以下の内容で開催されました。
第1回 (4月14日): Google Run と Firestore で作るWebアプリケーション
第2回 (5月19日): 安定運用を支える GKE + Cloud Spanner Deep Dive
第3回 (6月16日): Firebase でアプリ開発を加速
セッション中は Google Chat の受講者用のグループに Google Cloud の方が待機していて、
質問はそちらで受け付けていました。
認定資格試験について
以下のいずれかの認定資格の取得が目標になっていました。
- Professional Cloud Architect
- Professional Cloud Developer
- Professional Data Engineer
どの資格を取得するかについては、G.I.G. への参加時に申請するようになっていました。
具体的には書けませんが、
Google Cloud 認定資格試験の受験支援の仕組みもあり、
それを活用して受験することができました。
Coursera について
受講者は期間中 Google Cloud が提供する Coursera の全コースを受講することができました。
修了のためには、取得する資格に応じて5つ以上のコースを受講する必要があり、
Professional Cloud Architect を取得する人は、以下のコースが必修として紹介されていました。
- Google Cloud Platform Fundamentals: Core Infrastructure 日本語版
- Essential Cloud Infrastructure: Core Services 日本語版
- Elastic Cloud Infrastructure: Scaling and Automation 日本語版
- Essential Cloud Infrastructure: Foundation 日本語版
- Reliable Cloud Infrastructure: Design and Process 日本語版
G.I.G. の感想
オンラインであったため、
イベントの規模は感じづらかったですが、
Google Meet には150名近くいて、
実際は多くの企業から人が集まっている大きなプログラムでした。
Coursera をライブ配信で受講しているような感覚で、
ライブ感を感じながら学べる良いプログラムだったと思います。
Professional Cloud Architect の受験について
ここからは資格試験の受験についてです。
業務経験
普段はアプリケーション開発エンジニアとして、広告配信システムの開発をしています。
サーバーはGMOインターネットグループ内の Z.com のクラウドサーバーを使用しているので、
Compute Engine や Google Kubernetes Engine には馴染みがありませんでした。
一方、広告配信のログは BigQuery に登録して分析や機械学習にも使用しているので、
Dataflow、 Cloud Storage なども含めて一部の機能は日常的に触れていました。
(機械学習では Compute Engine を使用していますが、
そちらは主に機械学習エンジニアが担当しています。)
インフラ関連の業務経験はほとんどなく、
業務で部分的に GCP の機能を使用しているという状況での受験でした。
勉強方法
Coursera の受講
G.I.G. から提供されている Coursera のコースを受講しました。
最初に受講した Google Cloud Fundamentals: Core Infrastructure 日本語版で、
GCP にある機能の全体像と、似たような機能の違いについて把握することができました。
全体的に、コース内に Qwiklabs のハンズオンが用意されていて、
普段業務で使用しない機能にも触れることができ、理解を深めることができました。
分からないところは繰り返し視聴し、
コース内のテストは全て100点になるまで行いました。
Udemy の模擬問題集
【GCP認定資格】 Professional Cloud Architect 模擬問題集
(ブログの公開時点では、こちらの問題集は利用できなくなっていました。)
弊社のエンジニアが以前のブログで紹介していたので、参考にして使用しました。
- 元AWSエンジニアがGoogle Cloud Professional Cloud Architectを取得した話
- Google Cloud Professional Cloud Architectに合格しました
問題集を通してどのような形式の問題が出題されるか把握することができました。
問題は選択式で、2回分合わせて100問ありましたが、
それぞれの問題で、
正しい選択肢が正しい理由と、
間違っている選択肢のどこが間違っているのかが分かるまで勉強しました。
問題の解説には、関連する GCP のドキュメントのページのURLが記載されているので、
そちらのリンク先も読んで理解するようにしました。
公式ページの模擬試験
試験の前には公式ページの模擬試験も行いました。
Professional Cloud Architect 模擬試験
こちらにはケーススタディーを使った問題もありました。
試験に関して
今回は市ヶ谷のテストセンターで受験しました。
会場は市ヶ谷駅から少し歩いたところにありました。
受験日に台風が接近する予報であったため、
日程の変更を考えましたが、
スケジュール変更可能な72時間前を過ぎていて、
それ以降に変更すると追加料金が発生するということだったので、
日程は変更せずに受験日を迎えました。
結果として、東京には台風は接近せず、良い天気の中受験することができました。
平日ということもあり、テストセンターには数人しかいませんでした。
試験時間は2時間でしたが、
1時間くらいで全ての問題の解答と見直しを行うことができたので早めに退出しました。
合否についてはその場で知ることができました。
認定証は、3日後にメールでリンクが送られてきました。
まとめ
普段の業務では GCP の一部の機能にしか触れていないので、
GCP にどのような機能があるのかあまり分かっていませんでしたが、
G.I.G. プログラム参加と Professional Cloud Architect 試験の勉強を通して、
GCP の全体像や各機能の使い方を学ぶことができました。
現在担当しているプロダクトの GCP への移行も予定されているので、
その際には Professional Cloud Architect として最適なアーキテクチャーを提案できるように、
継続して学習を続けていこうと思います。