Authorized Buyersのクリエイティブ情報をAPIで取得する

GMOアドマーケティングのT.Nです。

弊社が提供しているDSPのReeMoでは、
2018年のサービス開始から約3年間、GMO SSPへの入札に注力してきましたが、
今年から外部SSPへの入札にも注力するようになりました。

その中の一つにGoogleのAuthorized Buyersがあるのですが、
Authorized Buyersでは新しいクリエイティブで入札した際に、
しばらくの間クリエイティブの審査期間があり、
審査を通過した場合に落札できるようになります。

不承認になったクリエイティブで入札しても落札できないため、
該当するクリエイティブの情報をAPIで取得しておき、
入札しないようにする必要があります。

今回は不承認になったクリエイティブを取得するためのAPIの使用方法をまとめました。
弊社ではJavaを使用することが多いので、Javaでの実装方法をまとめています。

記事の内容は20224月時点での仕様に基づいています。

Authorized Buyersのポリシーについて

Authorized Buyersには以下の遵守すべきポリシーがあります。

  • dealsPolicyCompliance
  • networkPolicyCompliance
  • platformPolicyCompliance
  • russiaPolicyCompliance
  • chinaPolicyCompliance

上の三つが中国とロシア以外に適用されるポリシーで、中国とロシアは個別にポリシーがあるようです。
弊社は主に日本を対象にして入札しているため、
上の三つのいずれかのポリシーで不承認になっているクリエイティブを取得条件にしました。

取得できるデータは、過去7日間の入札データのようです。  

サンプルコード

GitHubのサンプルコードを参考にして実装しました。
クリエイティブ情報の取得にはgoogle-api-services-realtimebiddingというライブラリを使用しています。

GCPの認証情報を使用する場合は事前にReal-time Bidding APIを有効にしておく必要があります。

Gradleの設定

ソースコード


setFilterに渡す文字列で、取得するデータの条件を指定できます。
今回は以下のいずれかがDISAPPROVEDであるという条件を指定しました。

  • creativeServingDecision.dealsPolicyCompliance.status
  • creativeServingDecision.networkPolicyCompliance.status
  • creativeServingDecision.platformPolicyCompliance.status

また、今回はデータを全件取得していますが、データの取得件数を指定することもできます。
詳細な仕様はAuthorized Buyersのドキュメントに記載されています。

まとめ

Authorized Buyersのクリエイティブ情報をAPIで取得する方法を紹介しました。
今回はクリエイティブ情報の取得だけを行いましたが、
APIではプレターゲティングの設定など、他の操作も行うことができます。

今後もAPIを活用しながら、Authorized Buyersへの入札を増やしていけると良いです。